理容のカットの特徴ってどんな事だと思いますか?カットには基本があります。
人によって多少仕上がりが違うにせよ基本があることによって仕上がりはそんなに大差はありません。
技術は日々進化していますが基本は今も昔も変わっていません。
カットの面が整っている
カットの面とは髪の表面の事であり、刈り上げ部分など1番目に付く部分の事をいいます。
理容のカットは美容のカットと比べてとても精密です。スポーツ刈りで1ミリ位短くする事もありますし、スソを整える仕上げもミリ単位の調整をします。
なので理容師は面を整える事に関しては職人のような所があります。
お客様の中には丸刈りをすべて鋏だけでカットしてくれと言ってこられる方もいらっしゃいます。なので面を整える事は理容師には欠かせない技術と言えます。
デザインカットやソフトモヒカンもお客様のオーダー次第で面を整える事ができるので、面を整える事ができるのは理容師の強みと言えます。
繋ぎ目の角をとる
繋ぎ目の角とは、耳周りや後頭部と頭頂部の間の繋ぎ目の部分です。
スポーツ刈りの角を作る時最初は感覚が掴めずに苦労しました。
でも感覚を掴めるようになると自在に角の形を作る事ができるようになりカットのシルエットを作るのが上手くなります。
理容のカットは1ヶ月後も髪型の収まりが良いように意識してカットをするため角を意識しながらカットをしています。
よく髪が伸びてくると頭頂部の左右の髪が厚く膨らんできますよね。それは角の部分の髪が伸びてきたからなんです。
しかし角をあえて残すカットもあります。例えばツーブロックはツーブロックの部分を上の髪の毛で被せるため角の髪の毛を長く残します。
スポーツ刈りのように角を丸く取る髪型やツーブロックの様に角を残す髪型などがあり、角をとる事は最初難しいですができる様になると角を残す事も簡単にできますので色んなスタイルに応用できます。
ネックラインをつける
ネックラインとは耳周りや襟足の際に線(ライン)をつける事です。
理容師は身だしなみや容姿を整える事が仕事です。ネックラインをつけることによって全体の見栄えがピシッと引き締まります。
実際カットの内容が微妙だったとしてもネックラインがしっかりとついていれば、仕上がりの全体像が綺麗に見える事もあります。
あとはネックラインを入れる角度ですね。
首筋のネックラインが内に入りやすい人をたまに見かけますが、内に入ってしまうと真後ろからネックラインを眺めて見た時、Vのように見えます。
これは失敗の例であってネックラインは内側ではなく、おかしくない限り外側に付けるのが正しいネックラインの入れ方です。
そうするとVではなくUのような曲線ができます。
ネックラインは仕上がりを綺麗に見せるための重要なポイントです。
毛量を均等に減らす事が上手い
理容師はボックス型のシルエットを意識してカットするためボリュームを出す部分やボリュームを抑える部分を意識してカットしています。
ボリュームを抑えたい部分は多少多めにすいたり、その都度考えながらカットしています。
理容のカットはデザインカットを行うよりもサラリーマンスタイルのような容姿を整えるビシッとしたカットをする事が多いため毛束を意識する事よりも毛流れを綺麗に出すことの方が慣れているかもしれません。
デザインカットも勿論できますが、耳をクリッと出すサラリーマンスタイルの方がカットする機会が多いです。
そういうスタイルは均等に毛量を調整するため理容師は毛量調整がとても上手だと思います。
美容室はどちらかと言えばデザイン系のスタイルが多く、デザイン系は毛束を意識するためにわざとランダムにすいたりする事が多いです。
理容室は頭頂部が薄い中高年のお客様も多く来店されますが、カットする時も薄い頭頂部にバランスが取れるようにサイドや後頭部をカットします。
その様な場合も髪を均等に毛量調整する事によって綺麗な仕上がりになります。
このように薄い頭頂部となじむ様に均等に毛量調整をする事も理容のカットの特徴の1つだと思います。
まとめ
理容のカットはとても精密です。
短い刈り上げスタイルは切った部分がそのままシルエットとして見える場合がありますのでミリ単位で仕上げをしますし、薄毛のお客様にもできるだけなじむ様にお客様にあったスタイルや自然になじむ様に考えてカットをしています。
理容カットを身につければとりあえず短いスタイルは全部と言っていいほど対応できるようになります。
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